新たな視点で公共交通のあり方を考えるblog

少子高齢化、コロナ禍などの影響もあり、公共交通のあり方が今大きく問われています。そこで、独自の視点で今後の公共交通はどう有るべきかを考えていきます。

政治家を目指すblackcatこと加藤好啓です。
これからの時代を考える時、地方政治も従来のような指示待ちの姿勢ではなく積極的に地方行政が積極的に住民と一緒により住みやすい町を目指すべきだと考えています。
そこで、まず私自身の考え方を知っていただきたく、こうしてblogで政治的信条や政策を提言させていただく所存でございます。
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広域連合について考える 第1話

広域連合とは?


大阪では、現在、後期高齢者(75歳以上の方)が対象であり、各市町村は、受付窓口となっている。
広域連合が設置された背景には、事務の効率化と財政の盤石化にあると言えます。
今から30年ほど前のバブル景気が終焉を迎えた頃、銀行や生命保険会社の破綻といった事件がありました。中小の保険会社や信用金庫が破綻して社会問題になりましたので、ご存じの方も多いかと思います。
それまでの、護送船団方式で守られてきた金融機関はその後、競争の渦に巻き込まれることとなり、体力のない会社は吸収されて消えていくことになりました。
実は、社会保険の制度もそうした意味では同じ訳です。
規模の小さい自治体では、十分に後期高齢者の事務のために人員を回せない、かつ、そうかといってサービスを止めるわけにも行きませんので、それを救済するための方法として広域連合の制度が採用されたわけです。


広域連合が設置される理由

広域連合の種類は、多岐にわたっている。
資料は古いのですが、平成20年4月1日現在で、鳥羽市・志摩市・南伊勢町の広域連合では、介護保険だけでなく、し尿処理や資源ゴミ処理施設の設置なども設けられています。
また、鈴鹿市と亀山市では行政施策の策定と言うことで、広域市町村圏計画の策定、実施の連絡帳静観する事務などが広域連合に委ねられています。

出典 ■ 広域連合一覧 (平成20年4月1日現在)
http://www.soumu.go.jp/kouiki/pdf/rengo_H20.pdf


広域連合により期待できる分野

改めて、広域連合により期待できる分野と言うことで、整理してみたいと思います。

5)広域行政の課題と期待されるサービス

佐々木によると、広域行政の課題と広域行政に期待できるサービスは 3 つに類型化する

ことができる。(2002 年,12 頁)

  1. 目標設定型の広域行政
    土地利用や環境保護、環境改善など共同で計画を策定して問題解決をはかろうとする場合である。広域的な計画機能の発揮が期待される。
  2. 需要対応型の広域行政
    ごみ処理やリサイクル、下水、消防などの行政需要を幾つかの自治体で共同処理した方が効率的であるとされる場合、広域的な処理機能の発揮が期待される。
  3. 中間混合型の広域行政
    住宅供給や道路整備、文化ホールの建設などの施設整備について幾つかの自治体が共同で対応しようという場合、あるいは既存の図書館や学校、集会施設の相互利用のように広域的な計画機能と処理機能の双方が期待される。

出典 広域行政の課題について

〜阪神地域における広域連携のこれから〜

山本晶子 氏の論文から引用

広域連合による行政の推進で選べる道は二つ

個人的には、1及び2の実現のためにも、吹田市は近隣の豊中市や、茨木市、摂津市、箕面市などと連携を図りながら、進めていくことは、市役所の将来的なあり方を含めて刊上げていくべき事では無いでしょうか。


特に、1を中心にするのか、2を中心にして広域連合を作るのかで変わってくると思うのですが、今回は1について考えてみたいと思います。
1目標設定型の広域行政を選択した場合の問題点について私なりに所見を述べてみたいと思います。
土地利用や環境保護、環境改善などが中心になってくると思うのですが、例えば千里ニュータウンと呼ばれる、吹田市と豊中市に渡る地域の問題。
日本初のニュータウンとして大阪府主導で開発されたニュータウンも50年以上経過し、世代交代の時期になっています。
ただし、青山台や藤白台では、高齢者の比率は増えつつあります、特に青山台のように
高齢化率が大きいところが気になるところです。

青山台 年齢階級別

青山台でも団地がある青山1丁目では、生産人口も多いのですが、高齢者が半数近くを占めており、今後小学校の人口減少はどう考えるのかとか、新たな若年層の取り込みは出来るのかと行ったもんだなどがあると思いますし、隣接する豊中市と共同で、保育園や小学校の整備などを連携して考える上で、広域連合のあり方を政治主導で進める必要があると考えます。


出典 吹田市統計資料から引用

次回は、もう少しこの点について掘り下げて考えてみたいと思います。



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