新たな視点で公共交通のあり方を考えるblog

少子高齢化、コロナ禍などの影響もあり、公共交通のあり方が今大きく問われています。そこで、独自の視点で今後の公共交通はどう有るべきかを考えていきます。

政治家を目指すblackcatこと加藤好啓です。
これからの時代を考える時、地方政治も従来のような指示待ちの姿勢ではなく積極的に地方行政が積極的に住民と一緒により住みやすい町を目指すべきだと考えています。
そこで、まず私自身の考え方を知っていただきたく、こうしてblogで政治的信条や政策を提言させていただく所存でございます。
ぜひ、読者登録をお願いします。

現在地方ローカル線問題を考えています。

今回は告知だけです。
実は、元々和歌山電鐵の存続運動に関わり、ここに来てJR西日本が運営する三江線と負いうローカル線についても存続に関する方策と言うか提言活動を行っています。
それは、地方鉄道のあり方(JRが運営するのか、地方自治体ベースで運営されるべきなのか・・・交通権の在り方から見た時はどうか、地方自治と言う視点から見た場合はどうなのか。


沿線の各地方自治体にも質問状と言いますか、アンケート形式で回答いただけるようにしていますが、すぐに回答を頂けた地域もあれば、全く無視してしまっている地域もあります。


こうして考えていく中で、地方自治体(特に、地方自治の最小単位である市町村)の温度差がはっきりしてきました。


今後は、きちんと回答していただいた地方自治体については自分なりに解決策を提案したり一緒に考えていこうと思いますが、その逆に無視される自治体と言うのはどうなんでしょうか。


私は、地方自治と国政はあくまで別と言いますか、地方自治の問題に国政のイデオロギーを持ち込むべきではないし、逆に地方レベルで解決すべき問題をいたずらに国政に上げるべきではないと、むしろお上に頼り切るような、補助金(地方交付税)頼みの政策では町は早晩行き詰まるでしょう。


もっと、地方は首長も含めてもっと真剣に取り組むべきではないでしょうか。


現在、下記のブログを公開しています。
お読みいただき、感想などいただければ幸いです。

現実を直視して、その中から本当にすべきことを考えていくべきだと思い、第8回以降は地元の地区別沿線人口などを調べて公開しています。

  1. 三江線を残すための方策を考える。 JRが経営を引き続き行う場合を考える、第1話|鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog
  2. 三江線を残すための方策を考える。 上下分離について考える。|鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog
  3. 三江線を残すための方策を考える。 三江線での宅配便などの荷物輸送を考える。|鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog
  4. 三江線を残すための方策を考えます。病院を三江線沿線に持ってこよう。|鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog
  5. 三江線を残すための方策を考える。 (三セク鉄道もしくは上下分離の上民営化する方策)|鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog
  6. 三江線を残すための方策を考えるため、地元に質問状を送ってみました。|鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog
  7. 三江線を残すための方策を考える。駅ごとの地区別沿線人口を考える。(江津市編)|鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog
  8. 三江線を残すための方策を考える。駅ごとの地区別沿線人口を考える。(川本町編)|鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog
  9. 三江線を残すための方策を考える。駅ごとの地区別沿線人口を考える。(美郷町前編)|鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog
  10. 三江線を残すための方策を考える。駅ごとの地区別沿線人口を考える。(美郷町中編)|鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

おさかな電車に見る地方活性化

ピンクの電車

この電車を見たことあるだろうか?

南海加太線で走り始めた、「おさかな電車」

南海電鉄 おさかな電車


派手さが目立つ水戸岡デザインの梅干し電車と比べるとかなり地味だが、観光路線ではなく純粋の通勤路線であるため室内は普通のシートのまま

もちろん、シートもお魚バージョンに変更されていたり、釣り革がおさかなデザインになっているなど、そうした細かいギミックはされていますが基本的には大きな改造費を掛けずに改造した電車です。

魚をイメージしたつり革

網をイメージした遮光カーテン

廃線も検討課題に上った加太線

加太地域も御多分に漏れず、地域の高齢化問題を抱えています。

そんな折、2014年11月1日から始まった、「加太さかな線プロジェクト」南海電鉄・加太観光協会および磯の浦観光協会と共同始まったこのプロジェクトでは、

「加太・磯の浦エリアの魅力をPRする」と言うことに地元を巻き込んでいくことに成功した例だと思っています。

加太 さかな線のロゴマーク

このマークが入った前掛けを掛けた駅員のポスターが話題になった。


和歌山県立和歌山工業高等学校の生徒が制作した観光駅名看板


加太さかな線プロジェクト|南海電鉄詳細



めでたい電車導入でワクワク感を

そして、今年の5月から運転を開始したのが「おさかな線電車、愛称は「めでたい電車」

運用の関係で、和歌山線に入る場合もありますが、基本的には加太線専用車です。


鯛は明石が有名ですが、実は加太の真鯛も有名で。


鯛=メデタイということで、電車にも「めでたい電車」ということでワクワク感を出してもらおうということで1編成が改造されました。

窓の1枚は目玉に、ピンクの車体にうろこ模様(一つだけハートマークがあるのが判りますか?)


外観をラッピングしたほか、手すりの取り替え、シートの張替えなど、乗って楽しめる要素を入れつつ、通勤通学輸送にも対応できるように基本的な部分は変えていません。

この辺が和歌山電鉄の「たま電車」と異なるところと言えましょう。


さらに、注目すべきことは観光協会も並行して、観光協会加盟の各店が様々な工夫を凝らした商品の開発などを行っていく。

鉄道はあくまでも梃でありレバレッジを利かせるものとして、それを受入れるための工夫をしていると言えます。

民間活力を生かして地域を活性化

南海電鉄は昔は、お大尽なところがあって、新しいことは極力しないと言った方針でしたが、最近はこうした取り組みを積極的に行っているようで鉄道路線そのものが話題になって地域に大量に人を運ぶ事が出来れば地方ローカル線にとっても新しい可能性を見いだせるのではないでしょうか。

さらに、このプロジェクトでは、行政は殆ど介入せずに観光協会と南海電鉄によるコラボと言うことで民の活力を生かした成功事例と言えるかもしれません。

これからも、このプロジェクトを強力に推進していただき、次は加太駅から加太港付近までのアクセス(若い人だけでなく、足腰が弱っている方にも移動しやすいような電動自転車の貸し出しや、バスと連動した循環バスと言ったものの導入も今後の課題ではないでしょうか。)

何もしないと衰退してしまう、だからその前に手を打とう

今は、こうしたプロジェクトで加太線も話題性が豊富になりつつありますが、仮に何もしなかったら多分加太線は誰も注目されることなく今度は加太線を廃止しようか否かと言う問題が出ていたかもしれません。

何でもそうですが、何もしないという選択肢が一番いけないと思います。

今回の成功のポイントは、行政に頼らなかったことが大きいと言えましょう。

行政に頼りすぎると、結果的に時間がかかりすぎて結局は成功すべきものも成功しなくなる。

また、誰かが何かしてくれると言う気持ちになってしまう。

今回の事例では、まず観光協会が動き、それに呼応するように高校も巻き込んでうまく活用できたところが大きいでしょう。

学校としても実習をさせながらプロジェクトに参加できるというメリットもありますから。

まとめに代えて

2014年から始まった「さかな線プロジェクト」、更なる発展があるのか否か、その推移をしっかり見極めていきたいし、今後は適当なタイミングで行政が援護射撃(コミュニティバスの導入など)が必要になってくるのは言うまでもないのではないでしょうか。。

政治は誰のものか?

私自身が、思うことを書かせていただこうと思っています。
私自身が今一番注目しているのは、吹田市ではなく、生まれ故郷の和歌山市のことです。


和歌山市の現状。
和歌山に戻る度に寂れていく和歌山市


更に漏れ伝わる話では、県知事と市長が結託しているという。
実際に、現市長は元県庁職員なので、知事には頭が上がらないとも・・・しかし。


県と市、立場は違えど同じ首長であり、行政の長として協力することは有っても言いなりになるというのは意味合いが違うのではないだろうか。


私がいつも思うことは、地方行政と国政は全く別とは言いませんが、地方行政は大事なことは「その地域に住む人がいかに幸せか」ということを追求すべきだと考えています。


そこには、左翼思想も右翼思想もありません。


住みよい街にするためにはどうすべきか、しかし、単純に「生活保護を増やす」とかではありません。しっかりと、税金も払っていただき、それでいてやはりここに住みたいという街にしなくてはいけないと思っています。


町の身の丈に合った産業をまず興す。
その上で、人を定住してもらう。


現在では、産業がないから地方から出ていく、結局高齢者だけが残る街になる・・・町が寂れる。
という悪循環になっていると思うんですね。


和歌山市では、薬学部を新設して約1000人の学生を集めると言いました、でもその学生が卒業した時に和歌山市に残ってくれれば人口増にもなりますが、そうでなければ意味がないでしょう。
百歩譲って、薬学部が出来たとしても一般の薬学部では差別化が図れない、それなら農学部と連携する薬学部というのかな、虫害に強い農薬の開発であるとか、農薬自体が要らない土壌の開発などといったことを農学部と連携していくとか、ちょっと思い浮かばないんですけれど、今までとは違う視点で考えていかないと意味がないと思うんです。


そういった意味では、和歌山市<和歌山県の言いなりになっていると見えるのは、住民を馬鹿にしているなぁと思ってしまいます。