新たな視点で公共交通のあり方を考えるblog

少子高齢化、コロナ禍などの影響もあり、公共交通のあり方が今大きく問われています。そこで、独自の視点で今後の公共交通はどう有るべきかを考えていきます。

政治家を目指すblackcatこと加藤好啓です。
これからの時代を考える時、地方政治も従来のような指示待ちの姿勢ではなく積極的に地方行政が積極的に住民と一緒により住みやすい町を目指すべきだと考えています。
そこで、まず私自身の考え方を知っていただきたく、こうしてblogで政治的信条や政策を提言させていただく所存でございます。
ぜひ、読者登録をお願いします。

高齢者が住みやすい街とは

これからの地方都市はどうあるべきなのか?

みなさま、おはようございます、今回は地方自治の観点から高齢者が住みやすい町はどんな条件を備えるべきかという視点でお話をさせていただこうと思います。


高齢者にとって身近な問題とは

若い時には気にしなくても、歳を重ねてくることで身体能力の低下や健康面での不安などが顕著になってきます。
それに伴い次のようなリスクが起こると言えるでしょう。

人口減少が続く地方都市


高齢者の漠然たる不安




他にもいろいろ細かいことを上げていけばきりがないですが、多くの方が健康面や、車を運転することへの不安を持っているのではないでしょうか。


私も、日頃は車を運転しませんので高速道路での長距離運転などは苦手で、ついついバスや新幹線などの輸送手段を選択してしまいます。

ますます顕著になる高齢者の都心回帰

昔から言われていたことですが、最近は特に高齢者の都心回帰が進んでいるようです。

http://www.asahi.com/articles/ASJ552JSGJ55UBQU004.html


一部記事の前半を抜粋しましたが、高齢者が都市部に再び帰ってきていると言うその背景には都市部には上記の三要素を満たしてくれる条件があるからではないでしょうか。

東京に移住するシニアたち

加藤勇介


2016年5月5日08時01分

 シニア世代が地方から東京へと移り住む動きが続いている。昨年、他道府県から東京に移った65歳以上の人は1万5千人を超える。高齢者のニーズをつかもうと、高度成長期にできた古い団地を高齢者向け住宅に改築する取り組みも進む。


高齢者が都市部で住もうと思うのは?


嘗て、都市部が公害問題でうるさく言われた昭和40年代、人はこぞって都市部に家を構えて都心部に通勤すると言うスタイルが続きました。
首都圏では2時間以上の通勤は当たり前となどと言われたものでした。

通勤時間だけで往復4時間以上なんてことも・・・。


そうして、仕事をリタイアした人たちが今度は再び都心部で住もうと、帰ってくるその背景には、環境が昔と比べて格段に良くなったこともありますが、インフラが十分に整備されていること、ここでいうインフラは
電気・ガス・水道と言った公共財に限らず、医療施設・介護施設・交通機関と言ったものが充実しているということ、更に人の交流が多いため、高齢者であってもその会社などで得た資格や経験を活かせるチャンスが多いと言うことでしょうか。


すなわち、最初に記した。

  • 自ら車を運転することへの不安
  • 健康面の不安
  • 仕事に関する不安

この3つを解消してくれる要素が都市部には最初から出来上がっているからだと言えそうです。

その反面、地方都市はどうでしょうか。

人口が減っていく地方都市

人口減少が続く地方都市

国土交通省平成18年度白書から引用

http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h18/hakusho/h19/html/i1121000.html参照


地方都市における人口減少は今に始まった現象ではなくバブル崩壊以降はその傾向が顕著であるといえそうです。そして、地方都市の人口はどのような問題を招くのでしょうか。


一番大きな問題は、税収が落ち込むことで行政サービスを行う事が出来なくなります。

もちろん地方交付税と言う形で国から補助金が下りてくるとはいえ、独自の施策を打とうと思っても中々自由に出来ないと言う問題があります。

地方都市にあって重要なことは、高齢者の不安を解消すること


今重要なことは、地方都市にあっては、高齢者が潜在的に抱えている不安を解消することでしょう。

高齢者が地方都市に住むことを躊躇するのは、いくら自然環境が良くても、病気となったときに医療機関が充実していないという不安からではないでしょうか。

体調を崩したけど、近くに病院がなくて・・・となれば正直不安になるものです。


また、最近も三ノ宮で事故がありましたが運転中に意識を失って事故なんてことが今後も増えるかもしれません。

そのための具体的方策とは

特に高齢者の身体能力低下に伴う事故などが増えないとは言えませんし、家族としても車の運転を推奨しないかもしれません。
もちろん車の自動運転の研究も進んでいますのであと5年もすればそうした自動運転の車が実用化されるかもしれませんが普及はまだまだ先になるでしょう。


というか、全員が全員同時にそうした車を買う訳ではないですから、自動運転が実用化されれば高齢者ドライバーでも運転できる・・・とはいいきれませんよね。


そこで、こうした問題を解消するためには、最初に前提条件が要ります。

  • インフラがある程度整っていること
  • 病院等の入院施設並びに救急救命医療が充実している、もしくは充実させる予定があること。
  • 交通網がすでにあるもしくは、これから整備していく予定があること。

特に、医療と併せて公共交通が充実していることは重要だと考えます。


もちろん、だからこそLRTを建設しろと言うことではありません。


基本的にはコンパクトシティの考え方を深度化していくことに尽きると思います。


例えば、人が集まりやすい施設を出来るだけ集約(市役所・市民会館・病院・ショッピングモール・・等)して歩いていける範囲内で集約する、さらにそうした地域と居住地域を結ぶための輸送手段(バス等)を充実させて、自家用車に依存せずとも移動できる方法を取ることが大事になってくるのではないでしょうか。
いわゆる、奇をてらった方策ではなく、今まで行ってきた方策を延長させるということが大事になってくると思われます。


私が現在住む吹田市などは、比較的転入人口も多いですが、日本最初のニュータウンということで高齢化が進んでいます。
病院機能の充実、鉄道駅の多さは十分ですが、残念ながら一部の地域では交通空白地域となっています。

こうした地域を解消していくことが今後の重要課題だと思われますので、この辺りのお話は次回にでもさせていただこうと思います。

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