新たな視点で公共交通のあり方を考えるblog

少子高齢化、コロナ禍などの影響もあり、公共交通のあり方が今大きく問われています。そこで、独自の視点で今後の公共交通はどう有るべきかを考えていきます。

政治家を目指すblackcatこと加藤好啓です。
これからの時代を考える時、地方政治も従来のような指示待ちの姿勢ではなく積極的に地方行政が積極的に住民と一緒により住みやすい町を目指すべきだと考えています。
そこで、まず私自身の考え方を知っていただきたく、こうしてblogで政治的信条や政策を提言させていただく所存でございます。
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IRで地域活性化と言う妄想

みなさまこんばんは、本日は少し毛色を変えて、IRで地域活性化と言う妄想で私なりの考えを述べたいと思います。
昨年IR法案が通り。
すでに候補地として、現在下記の地域が上がっているそうです。
さらに、私の生まれ故郷でもある和歌山市でもカジノを誘致したいという意見が、和歌山県知事あたりから出ているようです。
IRはカジノを中心とした統合リゾートであり、外国人富裕層などを中心に観光客を取り込めるというところから手を挙げている地方が多いようですが、本当にもくろみ通りいくのでしょうか?

現在、IRの誘致を行っている候補地

  • 北海道 / 小樽や苫小牧、釧路市・・・知事も積極的に行動している。ただし、阿寒湖を含む釧路市の場合観光客の入り込みが減少する中、カジノによる環境悪化を心配する声もあり地域住民との合意を得られるかがカギとなると思われます。
  • 千葉 / 整備へ幕張沖に人工浮島「メガフロート」
  • 東京 / ホテルや会議場がある台場・青海地区が候補
  • 神奈川/ 横浜市が整備に向けた検討会を4月に立ち上げ
  • 大阪 / 臨海部の人工島「夢洲」が候補
  • 宮崎 / リゾート施設「シーガイア」周辺に誘致
  • 長崎/ ハウステンボス周辺に誘致

参考



カジノが成立するためには、継続的に利用される仕組みを作る必要

あくまでも個人的見解としてお読みいただきたいのだが、カジノを開いたとして継続的に観光客がどれほどカジノに来てくれるのであろうか?
逆に言えば、観光客以外にカジノを継続的に利用してもらえる人がどれほど居るかとうことになります。
そうなってくると、勢いカジノを富裕層外国人だけにと言う訳には行かず、一般に開放…となるのでしょうか。

大阪舞洲IR構想


過去に破たんした宮崎シーガイアに見るリゾートの難しさ

観光と言うのは非常に流動的で、季節変動や、風評で大きく変化します。
更に、似たような施設が他に出来ればそちらに流れてしまうということは、他の施設などを見ても同様であり、これは従前からの観光地における箱もの行政で何度も失敗を見てきていることではないでしょうか。
ここ最近では象徴的だったのが、宮崎シーガイア(現・シーガイア)のオーシャンドームではないでしょうか。
結局、この一番の売りであったドームが破たんの原因を作った訳であり、自然破壊して得られたものは、多くの借金だけであったという笑えない事実です。
これは、IRによるカジノ構想でも言えましょう、税金を投入してカジノを含む総合リゾートを作ってみたけれど、利用者が少なくて赤字になりました・・・で誰がその責任を負うのでしょうか。

シーガイア・オーシャンドーム

オーシャンドーム 画像Wikipedia



でも同じであり目新しいものを作っても、数年もすれば飽きられてしまいます。
カジノだけに限った視点で考えると、カジノを利用するのは外国人だけに限定とした場合、どれだけの外国人がそのカジノに向かうのか・・・あまりハードルを上げ過ぎれば地元民は利用しなくてカジノ自体が閑古鳥が鳴く可能性もあるし、それだけの施設を建設して償還できなければ意味がないわけです。

治安の悪化を心配する向きもあるが

私もこの辺は正直不安がありますが、仮にIRは高級リゾートであり、閉鎖された空間として一般利用が大幅に制限されて治安の悪化も最小限で済んだと仮定して話を進めてみたいと思います。
まず、こうしたリゾート構想が作られた場合、当然のことながら推進側はホテルなどの関連施設が建設されるし、遊戯施設なども出来るので雇用を確保できると言うであろう、またカジノの売り上げで地方都市も潤うと言う説明をするであろう。
しかし、冷静に考えていただきたいのですが。
Aと言うカジノとBと言うカジノが有って、Aのカジノは当初の大阪維新の構想どおり舞洲に建設されたとしましょう。
さらに、Bは和歌山県が誘致して現在も空き地が多く残るマリーナシティにポルトヨーロッパの対岸にそうした施設が出来たと仮定したとき外国から来た観光客はどちらのカジノを目指すであろうかということです。
交通の便を考えれば・・・自ずと答えは出ているのではないでしょうか。
もちろん、和歌山ですよね。

関空からの比較 舞洲&和歌山マリーナシティ


なんてことは間違っても無いでしょう。
少なくとも普通に考えれば、大阪にあるカジノに行くのではないでしょうか。
そうなると、和歌山県のカジノは外国人の観光客のあてが外れて・・・過大な施設だけが残ることになりかねないのではないでしょうか。
あくまでも、私はカジノに対しては反対の立ち位置でですので、このような主張をさせていただいております。
私が政治家として、和歌山の市政に関わるとすればこの辺をまず最初に問題としたいと常々思っています。

和歌山にはIR以外の町おこしがあるはず。

何でもそうですが、流行に乗って失敗するという例は多々あります、特に作られた流行の場合は特にそうでしょう。
元々大阪維新が大阪都構想の中で、出てきたIR構想これがいつの間にか、地方都市の救世主のようなイメージを受け付けてしまったわけで、先ず先行してそれが成功するか。
更に成功した場合は、その成功事例と同じ環境を移植すれば可能かもしれない。
例えば、沿線人口、交通機関などの充実による大量高速輸送、道路の整備など・・・逆に言えば、そうした条件が整わないのであればいたずらにIR構想だと浮かれるべきではないと考えます。
和歌山市をもっと元気にということであれば最も良いのは、産業の誘致であろうがそう簡単にはいかないであろうが、幸いにも医療機関数が多く、また温暖な気候を生かした長期滞在型の高齢者向けリゾート施設や都市部からの高齢者受入(高齢者のIターン)等も面白いのではなかろうか。
言ってみれば、発想を全く逆の視点から考えてみるということ。
どうしても、Uターン。Iターンというと20代、30代の年代を考えがちだが、せっかく和歌山に戻ってきても働くところが無ければ意味がないわけで、高齢者の方のための施設等が増えてそこで働くための施設が増えれば、当然のことながら若い人たちのUターン。Iターンも起こり得るのではないだろうか。

発想は非常識な方が面白い

このような考え方は非常識であろうか?
しかし、むしろ常識やトレンド(Trend)から判断するのではなく、非常識や時代遅れ(out of date)の発想の方が良い結果を産むと思うのですが。如何でしょうか?

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