新たな視点で公共交通のあり方を考えるblog

少子高齢化、コロナ禍などの影響もあり、公共交通のあり方が今大きく問われています。そこで、独自の視点で今後の公共交通はどう有るべきかを考えていきます。

政治家を目指すblackcatこと加藤好啓です。
これからの時代を考える時、地方政治も従来のような指示待ちの姿勢ではなく積極的に地方行政が積極的に住民と一緒により住みやすい町を目指すべきだと考えています。
そこで、まず私自身の考え方を知っていただきたく、こうしてblogで政治的信条や政策を提言させていただく所存でございます。
ぜひ、読者登録をお願いします。

市政は誰のものか?御坊市長選から思うこと

先日行われた和歌山の御坊市長選、元々保守の地盤が強くて二階俊博氏という自民党の影の首領のような人がいて、その人の息がかかった現職の市長と二階氏の長男が出馬すると言う選挙があって、投票率が78%と近年にない高い得票率になったそうです。
これは戦後直後に実施された参議院議員普通選挙にも匹敵するほどの高い投票率で有権者の関心が高かったということになります。




そこで、「有権者の投票率が高いなぁ」とか、「自民党は大物国会議員まで投入したのに勝てなかった。」という表面的なことだけを見て終わるのか、何故そうなったのかと分析するのかでその選挙の結果についてというか世間の見方というものが変わってくると思うのです。

御坊市は変われるのか?これからが正念場


投票率スゲー・・・うちの選挙区こんなに投票してくれないからヤバいっしょ・・・的な見方だと何時まで経っても変わらないです。
結局こうした場合に、ただ単に「投票率高いね」ではなくて、そこに至るプロセスをしっかりと学ぶことが大事だと思うのです。
私が政治家を目指しているからそんなこと書くのだろうと言う方もおられるかもしれませんがそうではありません。


これは全てに言えることではないでしょうか。


結果というのは必ずその原因があるのです。
最初に、その原因を探らないと物事は解決しません。
臭い物に蓋をすると言う諺がありますが、まさにそれで原因を探ることが重要だと思うのです。

この辺はビジネスでも同じことが言えると思います。


そうした意味では、御坊市の市長選挙というのは市民が声を上げたということで非常に注目しています。
今までの、二階氏の影響を受けるのは嫌だと言う意思表示でしょうか。
普通に考えれば、多選をする市長というのはよほど善政を敷くかそうでなければ圧倒的な権力の下での圧政しかないと思います。


そういった意味では、現職の市長も74ということで選択肢としては?ですが、有権者も次回の選挙での立候補無いと判断して。二階氏の息子ではなく現職の市長を選ぶと言う消極的理由で積極的に選挙に行ったと言うことないでしょうか。


まぁ、二階氏の長男氏の評判が地元でもかなり悪かったと言うのも言ってみればその原因の一つであるかと思いますが。
そうでなければ、間違いなく権力構造の移譲は行われていたでしょうから。
そうした意味で、今回の選挙は非常に意義深いものがあると個人的には思っています。


御坊市ホームページ 

地方の活性化を真剣に考える

和歌山市の現状を自分の足で感じる



昨日、和歌山で勉強会に参加させていただいたのですが、私自身の思いと大きく異なる、後半の先生の講演は聞きたかったのですが、一度帰りますと啖呵を切った以上、何もなかったように戻るのも恥ずかしかったので、その足で和歌山のかつての繁華街であった築地まで足を運んでみた。

想像以上に落ち込んでいる築地

私は、基本どんな地域でもそうですが足で歩く、特に昼間では数多くの路地などに積極的に入っていく、そうすることで、表面上では見えない問題点などを見る事が出来るからだ。


今回も、芦原から新通を経由して築地に向かったのだが、新通りを越えて東ぶらくり丁付近、かってはその近くまで来ればキャバレーやソープランドと呼ばれる風俗店が多く立ち並び良くも悪くも猥雑な雰囲気があった地域はその姿をすっかり変わっている。

かつては、ソープランドと呼ばれる特殊浴場が林立していた築地は殆どそうした店も消滅


今でも何件かは残っているが、改修もされておらず、施設全体が老朽化した印象

昔であれば積極的に呼び込みもあったろうが、それも禁止されてしまい、静かなものである。


今から30年前の賑わいを知っているものからすればこの静けさは何だと言いたくなる。

さらに衝撃的だったのは、かっては川を挟んで2件の映画館があったのがどちらも廃業

google map streetView からキャプチャー


片や更地に、片やも空き家となってしまっていると言う現実、そして川沿いにあった多くの飲み屋などはすっかりなくなりかって、ここで多くの人が行きかっていたことがにわかに信じられないほど寂れている。

若い人たちはどこに行ってしまったのか?


廃業したパチンコ店


かつては、映画館も2館立ち並び和歌山市で一番賑わっていたところだが


築地を越えて鈴丸橋方向に歩いていくとかっては飲食店であったろう場所が老人介護施設になっている。

確か以前は割烹の店か何かだったと思うが、今は「あかり苑」という名称の老人介護施設になっている。


正直、これが和歌山の現実なんだなぁと改めて思い知らされました。

かっての賑わいを知っている、さらに今は和歌山に住んでいない。

だからこそ、余計にその衰退ぶりが痛いほどわかる。

google map viewから

かって映画館があった場所は片や更地となり駐車場となっている、こうしてみるとかっての繁華街の殆どが駐車場になっていることが判り唖然とさせられる。


実は、築地に10人程度の団体がいました、雰囲気からして家族連れだと思ったのですが実は中国人の家族一行のようだ。

日本に観光に来たようで、ガイドブックにないところを見学するのが今は流行らしい。

でも、そうした人すらも受け入れるだけの施設もないのが今の和歌山の現状。


これを見て、何とかしようよと個人的には思ってしまう。

吹田市も大事ですが、私としては生まれ育った和歌山市があまりの不甲斐なさに正直情けなくなってくる、というか怒りすら感じるのだ。

敢えて喧嘩を売ろう、和歌山市議会議員はこの現状をどう考えるのか?

和歌山市の市議会議員はこうした和歌山市の衰退の現状に対してどう思っているのかと。


私なら、強力に和歌山城を中心とした地域の再編を図る。

LRT構想も良いけれど、それはまだまだ先の話、それよりも「えちぜん鉄道と福井鉄道」が相互乗り入れしたように、貴志川線と紀勢本線、更には加太線を結ぶことで、東西の交通を充実させることで交流増やしていきたい。


和歌山市駅を中心に扇状に広がるコンパクト市域と同じく和歌山駅を中心として扇状に広がるコンパクト市域、そうなると結果的に現在のぶらくり丁付近が空白となってしまうが、ここをもう一度空き家や空きビルなどの現状を把握したうえで改修できる場合は老人介護施設もしくは、高齢者が優先的に入居できるマンションなどを建設するなどして済生会病院や日赤といった総合病院との連携を図りやすくする。

和歌山市の現状を考えた場合観光も大事だが、それ以上に人が住んでもらわない事には賑わいは生まれない、特に中心部に住んでもらわねば意味がありません。

住む方が高齢者であっても、その方が住みよい町であったならば定住してくれるんです。

高齢者の不安は、以前にも書きましたが、「病気した時に医療施設が充実しているか?」だと思う。

幾ら景色が良くても、医療に不安があれば住まない。

和歌山市の場合、人口に対する医療機関の数はかなり上位を占めていたはずですから、

「高齢者の方が安心して和歌山に住んでくださいね」とアピールしても直ちに和歌山が医師不足になるとは考えにくい。

いささか資料は古いが2007年厚生労働省が作成した医療施設(動態)調査・病院報告の概況から作成。

だからこそ、和歌山市の中心部に高齢者が住みやすいそうした街を作っていくのも、賑わいを作るための一つの手段だと思うのだが、いかがであろうか?。

地方の都市こそ「駅カ向上」、エキナカ診療所という発想

皆様、こんばんは。


私自身は地方の活性化を達成することを目標とするため、将来議員を目指しているのですが、特にどの市という限定をするのではなく地方行政の在り方という視点から色々と考えてみようと思っています。

地方の駅を活性化する一つの方策として

今回は地方都市における「駅カ向上」という視点から「駅ナカ診療所構想」ということで考えてみようと思います。

駅ナカビジネス時代

昔の駅(国鉄時代の駅)は、列車を待たせる。もしくは到着した旅客を早く外へ追いやるという構造でした、(実際に昔の駅の構造は大きな待合室は有っても駅構内には売店程度しかなく、大駅などでは出口と改札口を分けるなど、人が回遊しない駅構造でした。
それにより、結果的に駅前商店街等が発展すると言う形を作っていました、
現在は、鉄道事業者が新たな収益源として、駅の施設集約化で生まれた余剰スペースを生かして店舗展開を図るなど、JRや私鉄の新しいビジネスモデルとなっています。

地方の都市では郊外型店舗により駅前が疲弊

結果的に一部地域では、既存の商店街を圧迫しているという反論もあったりしますが、多くは郊外型店舗が多くなり、鉄道の駅前自体も過疎化してしまったと言えそうです。

駅前活性化の切り札として、駅ナカ診療所

今回は複雑な利権問題などがある地域を再生させるために時間を費やすのではなく、より公共性の高い駅施設などをさらに高度化すると言う視点から、お話をさせていただこうと思います。


老朽化した駅舎を建て替える際に地方行政なども積極的に支援することで駅ビルの規模を拡大して、高齢者問題とセットで考える必要のある診療所を駅の中に設けるというのが基本的な考え方です。


駅舎の高度化を図るということで、前回は和歌山市駅の建て替え問題を提起させていただきましたが、今回の例では、駅舎に診療所機能を持たせるという考え方です。

駅と診療所が合体?

電子マネーを有効活用して電車やバスに積極的に乗る工夫

駅舎に診療所を設けると言うことで、更に工夫を加えてみました。
例えば、ICOCA等の電子マネー機能に一部機能を付加して、自動改札機の出場記録と療所への予約や、薬の処方箋を記録させることで、患者さんはカードを示すだけでお薬の調製もしてくれる。
そうした工夫で、利便性は向上するのではないでしょうか。

電子マネー機能を使って、処方箋の作成など

ICOCA等のスマートカードに機能を付加して処方箋や診療の予約などを行えるようにする。

既存のものに少し工夫を加えることで新しいものが生まれる。

既に、駅ビルの中に診療所という事例はあるわけですから、発想自体は新しいものではありません、ただし、改札を通過した時点で患者さんが病院近くに来ていることが確認できれば、医療機関側としてもカルテの準備や予約診療者の確認などの手間が省けるなど色々な意味で効率化が図れるのではないでしょうか。


さらに、小さな駅でしたら診療所かもしれませんが、比較的大規模な駅ならばさらに深度化して、駅自体を医療ビルとしてしまうという発想があっても良いと思いますし。
駅の直上にそうした専門病院があっても良いと思うのです。


こうした、ちょっとした工夫で駅自身に賑わいが生まれてくる、これにより波及効果で周りも活性化するのではないでしょうか。


皆様のご意見を賜りたいと思います。