新たな視点で公共交通のあり方を考えるblog

少子高齢化、コロナ禍などの影響もあり、公共交通のあり方が今大きく問われています。そこで、独自の視点で今後の公共交通はどう有るべきかを考えていきます。

政治家を目指すblackcatこと加藤好啓です。
これからの時代を考える時、地方政治も従来のような指示待ちの姿勢ではなく積極的に地方行政が積極的に住民と一緒により住みやすい町を目指すべきだと考えています。
そこで、まず私自身の考え方を知っていただきたく、こうしてblogで政治的信条や政策を提言させていただく所存でございます。
ぜひ、読者登録をお願いします。

IRの代替地域活性化案、マリン・WAKAYAMAと言う発想

IRの参入障壁を仁坂知事懸念

IRの参入のための政府の基本方針がハードルが高すぎて実質的に参入できないということで仁坂知事は自民党の二階俊博幹事長や門博文衆院議員ら県内の国会議員にも協力を依頼したと言う記事がありますが・・・。何故そこまで、IRにこだわるのでしょうか。
何らかの利権があるのではないかと疑ってしまうのは言いすぎでしょうか。
私は以前から、和歌山にはIRは不要であると言ってまいりました。
今回は、先日の新聞記事に鑑み、私なりにIRに変わる観光構想、それももっと費用が少なくて取りあえず既存の施設を最大限に活かしながら活性化できるのではないかという意見を纏めてみました。

産経新聞の記事から


カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を掲げる仁坂吉伸知事は5月31日、東京都内でIR推進本部の本部長補佐を務める杉田和博官房副長官を訪問し、政府の有識者会議がIRの立地条件に、大規模な国際会議場や展示場の設置を検討していることについて、県側の意見をまとめた要望書を提出した。これに先立ち、自民党の二階俊博幹事長や門博文衆院議員ら県内の国会議員にも協力を依頼。県と、IRの制度設計を進める政府・与党との駆け引きは今後、激しさを増しそうだ。

 「地方創生の観点が抜け落ちている」。同日、仁坂知事が杉田氏に提出した要望書からは、有識者会議で行われてきた議論に対する県側の危機感がにじみ出ていた。県によると、杉田氏は「地方の声もしっかりと聞き、議論をしたい」と応じたという。


また、毎日新聞の記事では
政府の有識者会議はIR事業者に対し、カジノの収益を活用して国際会議場やホテルなどを併設するよう義務付ける方針を示しており、県庁内には「IRの地方への誘致は事実上不可能になる」と不満が根強い。

<仁坂知事>「IR方針見直しを」 政権幹部にきょう要望 /和歌山(毎日新聞) - goo ニュース

さて、実際に政府が示している方針案では?

a. MICE誘致に当たり、⽇本の国際競争力の向上が図られる機能を有する施設(国際会議場・展⽰場等)
b. 我が国の伝統、文化、芸術、技術などの魅力をショーケースとして強力に発信する機能を有する施設(劇場、博物館、美術館その他のレクリエーション施設、レストラン、ショッピングモール等)
c. ショーケースで触れた日本の魅力を実際に現地で体験するため、各地へ観光客を送り出す機能を有する施設(日本国内の旅行を提案・アレンジする施設等)
d. 国際競争力のある滞在型観光拠点として、宿泊需要に対応し、かつ、宿泊需要を⽣み出す機能を有する施設(ホテル等)
とし、特定複合観光施設は、これら全てが⼀体となっている施設とする方向で検討してはどうか。

国としても失敗したときの責任を負いたくない

国としても仮に作るとしても失敗はしたくないというのが本音でしょうし、実際示破たんしました、でも地方自治体お金ないのでとはいかないわけです。
自ずとそうしたリスクも含めて引き受けられる自治体でないと失敗の後始末で国力が削がれるとなればそれこそ本末転倒です。
さらに、私が以前から指摘していますが、仮にマリーナシティに作るとしても、カジノだけならまだしも上記のような施設を設けるだけのスペースはあるのでしょうか。
それ以前に、現状でも車でしか入場できない状況で大量外国人観光客を呼び込めるのでしょうか。
仮に呼び込むのであれば、それこそマリーナシティの一部を改修して直接船が着岸できるような施設にしないと難しいでしょう。
さらに、上記のような複合施設をカジノの収益でさせることを目的としているとなればと参入事業者も当然のことながら人が集まりやすい横浜や東京・大阪辺りになるのではないでしょうか。

肝心のアクセスが貧弱な和歌山のIR構想

交通の貧弱さなどから、和歌山にはIRの誘致は困難と指摘してまいりました。
まして、和歌山マリーナシティの場合、中途半端になっている用地や、20年以上が経過しているポルトヨーロッパ等の施設等を活かすことを考える方が大事ではないでしょうか。
私ならば、下記のような和歌浦湾全体を観光地と見做して、「マリン・WAKAYAMA」というキャッチフレーズで、加太・友ヶ島・新和歌浦(田ノ浦・雑賀崎を含む)をクルージングする観光船の運営する事業者を募ってみたいのです。


加太からマリーナシティまで車で移動すると道路の渋滞などで嫌になってしまいますが、加太港から雑賀崎経由で、マリーナシティまで・・・そんな片道クルーズがあっても良いのではないでしょうか。
特に、サンセット等は格好のデートコースとして売り込んでみてどうでしょうか?
宿泊は、マリーナシティ並びに。加太に宿泊施設がある、さらには将来的な話になろうが再び新和歌浦を中心に旅館街の再興も夢ではないのではないでしょうか?

Marine city Wakayama

車利用であっても、マリーナ→加太港 加太港から徒歩もしくはバスで、加太駅加太からおさかな電車のような、観光向けの電車で和歌山市。そこからバス、もしくは引続き海南まで電車で海南からバス・・・そんな観光もむしろ家族連れなどには喜ばれるのではないでしょうか?
もちろん、友ヶ島経由と言うのもありでしょう。

友ヶ島砲台跡 wikipedia

画像 wikipedia 友ヶ島砲台跡


要は、和歌山市の場合無理やりIRを引っ張ってこなくとも、先ず既存の観光地をきちんと生かしていくことでまだまだ観光の伸びしろはあると考えるのです。
さらに、外国人客を呼び込むのであれば、これも「「マリン・WAKAYAMA」構想の一環で、関空から直接船で、輸送するとうのはどうでしょうか。
実際に、神戸では関空から神戸まで約30分で結ぶ高速船が走っています。
神戸-関空ベイ・シャトル | 海上アクセス
そんな発想を和歌山市もあってよいのではないでしょうか。


例えば、南海フェリーに働きかけて、関空経由徳島便の高速船等を運行してもらって、関空の客をそのまま船で和歌山に運んでもらうとか・・・。
そうなれば、逆に徳島方面からの利用者もそっくり和歌山経由で引っ張れるかもしれないですよね。
そんな思い切った発想があっても良いのではないでしょうか?
船の立ち寄りが可能であれば友ヶ島や加太港への立ち寄りなども面白いでしょう。
また、高速船で和歌山港に到着後、和歌山港から鉄道で和歌山市へ、バスで雑賀崎方面への観光、もしくは船を乗換えてマリーナシティと言うのもありかと思うのです。


IRにこだわるよりも、和歌山市の場合既存の観光地を上手く生かしてそこに複合的な要素を市民参画の中で考えていくべきではないでしょうか?


×

非ログインユーザーとして返信する