新たな視点で公共交通のあり方を考えるblog

少子高齢化、コロナ禍などの影響もあり、公共交通のあり方が今大きく問われています。そこで、独自の視点で今後の公共交通はどう有るべきかを考えていきます。

政治家を目指すblackcatこと加藤好啓です。
これからの時代を考える時、地方政治も従来のような指示待ちの姿勢ではなく積極的に地方行政が積極的に住民と一緒により住みやすい町を目指すべきだと考えています。
そこで、まず私自身の考え方を知っていただきたく、こうしてblogで政治的信条や政策を提言させていただく所存でございます。
ぜひ、読者登録をお願いします。

じっくり考えて、反省したこと

先日、迷っています?と言った書き込みをさせていただいたところ、
SNSで多くの方からご意見をいただきました。
そして、私なりにじっくりと考えてみました。


私自身が、結果的に現実逃避していたのではないかと言う結論に達しました。
心がふらついていました。
今すべきこと、なすべきこと。
あえて、前の記事も削除はしません。


恥ずかしい事、失敗したこと。
それもすべて残しておこうと思います。
もちろん、削除することも簡単ですが。
自分自身の過ちを残しておいて、迷ったときに再び見ることで、自身の戒めとするために残しておくこととします。
直接和歌山県であったり、和歌山市という論点よりももっと身近な視点で政治の問題を拾っていこうと思います。
逆に言えば、地方の問題というのはどこにも共通項があるからです。
吹田市であっても、高齢化の問題やシャッター街の問題点はあります。
高齢化に対してどのように対応していくのかという問題もあります。
更に、実は吹田市と豊中市は、日本初のニュータウンゆえの世代交代の問題が潜在化して残されています。
日本最初のニュータウンゆえの問題、ニュータウンの世代交代をどうするのか。
もちろん、これは市会議員レベルでどうにかなる話ではないですが、そうしたことを研究していくと言うことも大事なことなのではないかと改めて思った次第。
実際にそう考えると、今度は市町村レベルで取り組むべき政策も見えてくるような気がしてきたのです。
私自身が、若いころ郵政局時代にそうした考え方をしていたのに、すっかり忘れていたなぁと思いなおしたのです。
大きな問題、包括的な問題を俯瞰して眺めてから。徐々にそのターゲット絞っていく。
いつも、そんな風にして問題解決を図っていたのですが・・・すっかり忘れていました。


実は、先日正直悩んでいますといblogを書いたのは。
広島に行った際に、昨年お会いして知り合いになったAさん、自分の息子ほどの年齢なんですけど、市会議員や市長選挙にも出馬したとのことで、選挙に関しては私より先輩。笑


その方に、言われたんです。
選挙に出る、若いうちは勢いで立候補もありでしょうけれど、ある程度年齢を重ねてくると、きちんとした政策とか打ち出せないと難しいでしょうと。


「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」


ではないですが、そう言われて自問自答していたんですね。
本当に自分は、政治家になりたいんだろうか?
和歌山で、それとも・・・と思っている時点で、本当は何となく政治家になりたいだけなんじゃなかろうか。
実は政策も何もないのじゃないだろうか・・・みたいなことを考えてしまってわけです。


Facebookで、Iさん、Yさんにコメント貰って、はっと気づいたんですね。
今すべきことをしていなかったと、改めて思ったのです。
ということで、いろいろとお騒がせしたことをお詫び申し上げるとともに、迷いも吹っ切れたことを改めて報告させていただきます。

今こそ政治家の信念が試されるとき 人口減少に対しての方策は?

皆様今晩は、私自身も政治家を目指すと言いながら、肝心のこのblogを更新していないと何をしているのだとお叱りを受けてしまいそうです。
毎週最低1回は更新できるようにしたいと思いますが、今回は、改めて政治家の信念が試されるときと言うことで、私なりに取組みたい政策などを一つづつ提案していきます。
私が目指しているのは、地方政治家であります。
特に、地方の衰退は著しいものがあります。

和歌山市の人口減少が著しい

私自身の生まれ育った和歌山市も御多分に漏れず人口減少は緩やかに進んでいくと言われています。

和歌山市人口ビジョンから引用  平成27年10月から引用


和歌山市の現在の年齢別人口分布

和歌山市の5歳年齢階級別人口の推移



引用元 


65歳以上が多い、つぼ型になっているのは当然として、実はここでは見えてきにくいのですが、下記のような問題があります。


特に大きな問題は、女性人口の減少

和歌山市人口ビジョンでは、出産可能年齢の女性人口が今後の予測で大幅に減ることを危惧しています。

和歌山市人口ビジョンから引用  平成27年10月から引用

この原因はどこにあるのでしょうか?
和歌山市の産婦人科医が少なくて子供が生みにくい体制なのでしょうか?
そこで、少し調べてみたのですが、
和歌山県全体では全国平均よりも産婦人科の医師の数は多いので、安心して出産できる体制は整っていると言えるかもしれません。

産婦人科総医師数

産婦人科医師の地域偏在 日本産婦人科医会常務理事日本医科大学 中井章人氏の資料から引用


こう考えると、先ず今すべきことは、和歌山市に住むことを選んでもらうことが必要であることが判ります。
すなわち、働ける場所を確保すると言うことになります。


もちろん、若い女性が働ける場所と言うことだけでなく、男性も同様です、大阪なりに出なくとも地元で働ける仕組みを作っていく必要があると言えましょう。


安心して働ける場所があって、和歌山で暮らし続けることができると思うからです。

その為にどうするべきか。農業の充実という選択肢

その一つは、農業の充実にあると思っています。


遊休農地などをメガソーラ発電に転用するのであれば、よく言われるようにICTの技術を活用したスマート農業を展開すべきだし、その為の農業法人を第3セクターで設立して、就農希望者はその社員として就職、その後独立を希望する場合は、農業法人から土地を借りて独自の経営を行うこともできるし、引続き農業法人でサラリーマンとして働くこともできる。


そんな方法で地元で働ける仕組みと遊休農地を少しでも減らす努力をしてはどうであろうか。


遊休農地は、買取ではなく減反政策の補助金を活用してその土地を借り上げる形で田であれば米を栽培すればよい、ただし、単純に米を米として消費するのではなく、新しい食材としての活用を考えて新たなブランド化を図っていくことや、海外への輸出を考慮することもありではないだろうか。


非常識な発想であることは十分承知だが

人口減少でいきなり、農業法人の展開に飛んでしまって読んでおられた方も面食らったと思う。
でも、考えて欲しいのは、いくら綺麗ごとで「子育て支援します」:と言っても、財源も何もなくて、ただ耳障りの言い言葉だけを並べても実際には何もできないと言うことになりはしないだろうか。
それならば、もっと本質を見極める必要があると思うのです。
そこで、和歌山市(和歌山県)は絶対的に産婦人科や小児科の数が少なくて子育てに向かないのではないかと仮説を立てて調べてみたのです。
答えはむしろ逆で、和歌山県全体で見た場合医師の数は全国平均よりも多いことが判明しました。
しかし、人口は減少し続けていると言う事実、特に自然減よりも社会減の方が大きい傾向にあることが判ります。(グラフの単位が違うので、自然動態の方が多いように見えますので注意してください。)

まず、和歌山市の場合は若者が働ける場所を確保していくことが全てにおいて重要なことだと言えるのではないだろうか。
そうしないと、結局実現できない公約ばかりを並べる意味のない政治家ばかりが誕生する結果になると思うのです。

和歌山市中心部の空洞化をどう食い止めるか?

和歌山市の空洞化が止まらない


先日、和歌山市役所に用事があり和歌山に久々に帰ったのですが、南海電車が男里川の鉄橋支障の影響で直通列車が運転されておらず、阪和線で行ってきました。
行きはバスで、帰りは、両親の墓参りもしたかったので、ぶらくり丁経由で歩いて和歌山駅まで戻ったのですが、あまりにも和歌山市の低落傾向が止まないことに改めて危惧を感じたものでした。
平日だからと言うことを割り切っても、和歌山城前の旧市役所の駐車場には観光バスが1台のみ
これでは、あまりにも寂しくはないだろうか。
今から30年ほど前少なくとも市役所前付近にはだれかれと人が歩いていたような気がするし、ぶらくり丁を中心とした商店街には人が溢れていたことを思い出します。
しかし、先日訪問したぶらくり丁はどうだったのか?

ぶらくり丁の惨状

30年以上前はぶらくり丁を中心とした本町界隈は車線を狭くして車の流入量を減らして、人が歩けるスペースを拡大しました。
結果的には、その施策が裏目に出て逆に寂れさせてしまう悪循環を生んでしまいました。
その昔、和歌山市では一番大きな本屋だと思っていた宮井平安堂が廃業し、ビルの敷地がマンションになると言っていましたが、未だに更地のまま、他の商店も殆ど閉店しており町の活性化どころか急速にゴースト化が進んでいます。
ぶらくり丁も同じ、老人介護施設などが目立つのですが、若い人たちがチャレンジできる・・・・そんな店が無いんですね。
まして、それ以前に人が居ない。
私が20代の頃には、活気があったあのぶらくり丁はどこに行ってしまったのでしょうか。

人が居ない商店街

ぶらくり丁が特に酷いと言うことではなく、ぶらくり丁以外の地域はもっと悲惨で、いたずらに駐車場ばかりが目立ちます。
北ぶらくり丁に至っては、看板に電気が点いているところを探す方が難しいくらい・・・そんな悲惨な状況です。
本町通り側は車線を狭めて車の流入を絞った反面、築地側は従来通りの片側2車線であり、以前は違法駐車が多くて、片側1車線が詰まっている状況だったのが今は2車線とも空いている状況です。
それに、よくよく考えたら26号バイパスが開通して、尾崎方面からは今までのようにみさき公園・淡輪付近の渋滞を経験せずにそのまま、泉南まで直通できるわけです、バイパス開通前には大阪から観光客が車で押し寄せると期待していたようですが?
実際に、約20分程度ですが、26号バイパスと接続されている築地側の道路を見ていましたがほとんど車も通らない。

26号バイパスの開通は町に賑わいをもたらしたのか?


結局、26号バイパスの開通は和歌山市にどれほどのメリットを与えたのであろうか。
少なくとも朝夕の通勤ラッシュなどには車で通勤する人にとってはメリットがあったのかもしれないが、その分阪和線、南海線の利用客の減少を招いたことは否めないであろう。
以前から、高速道路を含め過剰な道路整備は町の過疎を加速させても町の賑わいを生み出さないと申し上げてきました。
その理由は、受け皿である地域に魅力が無ければより魅力ある地域に人は流れるからです。

和歌山駅と和歌山市駅の格差

JR和歌山駅


そして、もう一つ感じたのは和歌山駅と和歌山市駅の格差の拡大
和歌山駅も褒められたものではないが、少なくとも和歌山線・阪和線・紀勢本線・和歌山電鉄のターミナルとしての体裁を整えており、長らく放置状態であった「わか地下広場」も改修されているようだが官主導ではなく民間主導で運営してもらいたいと思いました。
どうしても官が主導で行うと施策ありきになってしまう傾向があるからです。

和歌山市駅

改めて思った改革の難しさ

和歌山市の場合、正直申し上げてこれが正解というものは今回も見つけられませんでした。
余りにも問題が大きすぎて複雑になりすぎているから、複雑骨折した上に全身打撲・・・そんな状態になっているのかと思われてなりません。
ただ、交通の点だけで見ても、本来であれば和歌山市の中心部により近いはずの和歌山市駅がこの体たらくではどうしようもありません、先ずテコ入れするとすれば和歌山市駅周辺をどれだけ再開発できるかでしょうか。
市民会館が伏虎中学校跡地に建設されるのであれば今度は現在の市民会館跡地はどうなるのでしょうか?

木津市場


どうせなら、再びあの場所を和歌山中央卸売市場にして、大阪の木津市場の様に観光地化して和歌山市駅からの観光客を取り込むといったことをしても良いのではないだろうか。

和歌山中央卸売市場

少なくとも、現状では駅を中心としたコンパクトシティ化を更に進めて現状の鉄道網を最大限生かせる形にしないと難しいのではないだろうか。


その上で、本町の再開発(大学の誘致が良いのか、それとも高齢者向けのケアハウスなどを中心とした終の棲家としての集合住宅コミュニティを再構築するのが良いのか。
少なくとも選ばれる町を再構築する必要があるのではないだろうか。