新たな視点で公共交通のあり方を考えるblog

少子高齢化、コロナ禍などの影響もあり、公共交通のあり方が今大きく問われています。そこで、独自の視点で今後の公共交通はどう有るべきかを考えていきます。

政治家を目指すblackcatこと加藤好啓です。
これからの時代を考える時、地方政治も従来のような指示待ちの姿勢ではなく積極的に地方行政が積極的に住民と一緒により住みやすい町を目指すべきだと考えています。
そこで、まず私自身の考え方を知っていただきたく、こうしてblogで政治的信条や政策を提言させていただく所存でございます。
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栄える町、寂れる町その問題の根源は?

校舎が足りない

これは昔の話ではありません。
現代進行形の問題として、吹田市では、小学生のための校舎が足りないと言う深刻な問題が起こっています。
公団の住宅が建て替えなどで半分を民間に売却、その資金で団地を建て直すため結果的にそうした地域を中心に新しいマンションが建設される。
その結果、新たに開発された地域などでは小学生が急増しているそうです。


既存の校舎では足りないと言う問題が生じているそうです。


反面、地方では人口減少が止まらない地域もあるように聞いています。
あの手この手でIターンorUターンを積極的にしているとのことで、テレビでも放映されていましたが、どこまで定着するのでしょうか。


田舎には田舎の良さがあります。
「豊かな自然」、言い方を変えれば「都会の生活を捨てられる人だけお越しください。」
と言うことになるのでしょうか。

何故都会が選ばれるのか?

地方が疲弊して、都市部の人口がさらに増える状況が加速するのは何故でしょうか?
一言で言えば、「生活に不安があるから。」
これに尽きると思います。
その一番の理由として挙げられるのは、
「医療施設が少ない。特に周産期医療の施設が少ない」
これに尽きるのではないでしょうか。
地方に行けば行くほど、産婦人科自体が少ないと言う問題を聞きます。
小児科の医師が少ないと言った問題も同様で、いくら医療費助成しますと言っても、肝心のそうしたしっかりとした医療機関が無ければ、母親としては安心して子育て出来ないのではないでしょうか。
以前は、都市部は空気が悪いから田舎に移住などと言われたものですが、昨今は大気汚染防止法の浸透などで、半世紀前ころと比べると日本では大気汚染に関する問題は都市部であってもほぼ解消されたと言えるのではないでしょうか。
そうなってくると、人はやはり利便性が高いところを志向するようになると思うのです。


選ばれる町とは?

生活に会って衣食住は当然として、次に来るのは

  1. .交通の利便性
  2. 病院などの身体・生命に直接かかわってくる部分に対する、安全・安心

こうした要素が、大きくなってくると考えます。


例えば、地方都市では車での移動が一般的になってしまい、車でないと生活が出来ない仕組みが出来上がっています。
一家に1台が一人に1台といった状況を考えるとき、車に乗れるうちは良いですが、加齢により運転免許証を返納したりしたら・・・たちまち交通の足を失うことになります。

車がないと生活できない町 西宮市生瀬

ここに、その典型ともいえる新興住宅地がありますのでご紹介したいと思います。

30年程前に生瀬地区に開発された新興住宅地で、若い頃は各自自動車で買い物等に行けたものの高齢化で自信で車を運転することが出来なくなって、交通の足を絶たれてしまう結果となってしまいました。

生瀬高台・宝生ヶ丘・長寿ガ丘・月見山といった新興住宅地は既存のバスがなく、ジャンボタクシーによるコミュニティバスが運行されています。
坂道はきつく、また宝塚駅からもかなり距離がありバイク・車等がないと通勤は非常に困難となっています。
http://guruttonamaze.com/


実際に乗ってみた コミュニティバス

生瀬地区コミュニティバス

画像 阪急タクシー株式会社さんから引用

実は私も取材を兼ねて乗ってみたのですが、10人乗りのジャンボタクシーを阪急タクシーが運営受託として走らせています。
4人で試乗したのですが、途中で乗り降りもあり定員10人のバスが路線によってはほぼ満員になることも。
実際に乗ってみると山を切り開いて作られた町は自動車が走るのにはまだしも、大型バスでは離合どころか通過も困難な地域であり、自家用車等の利用を前提に考えられた町であることが容易に理解できます。
団地の中にはコンビニを含めた商業施設は無くちょっとした買い物でも、宝塚まで出かけなくてはなりませんが、車がなければ外出事態を諦めてしまうと言う地域住民の声もありました。

車社会が万能ではない

生瀬地区を見ていると、確かに車で15分もあれば宝塚まで出る事が出来ますが、車の免許を持たない人はどうなるのでしょうか?
時々、車があれば田舎でも大丈夫と言う人が多くいますが、実際問題として考えるとき車が万能とは言い切れません。
それは、高齢者の免許返納問題と関連してきます。
高齢者で子供と同居しているもしくは、子供が近くに住んでいる場合は、買い物とか定常的に出かけるときに子供の車の乗せてもらうと言ったことも可能ですが、そうでない場合は選択肢はかなり限られてきます。

  1. タクシーを含む公共交通を利用する
  2. 外出そのものを止めてしまう

結局車社会が万能とは言えないという結論が導き出されます。
同じ住むのであれば、公共交通機関も充実している都市部の方が、あらゆるインフラが整っていますので結果的にメリットがあるという皮肉な結果になっているのが現状です。
こうしたことを考えるとき、地方都市が発展するためには、コンパクトシティの構想も大事ですが、既存の居住地とコアになる地域とを如何に結ぶ公共交通の在り方も併せて考えていく必要があるのではないでしょうか。


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