新たな視点で公共交通のあり方を考えるblog

少子高齢化、コロナ禍などの影響もあり、公共交通のあり方が今大きく問われています。そこで、独自の視点で今後の公共交通はどう有るべきかを考えていきます。

政治家を目指すblackcatこと加藤好啓です。
これからの時代を考える時、地方政治も従来のような指示待ちの姿勢ではなく積極的に地方行政が積極的に住民と一緒により住みやすい町を目指すべきだと考えています。
そこで、まず私自身の考え方を知っていただきたく、こうしてblogで政治的信条や政策を提言させていただく所存でございます。
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和歌山市にカジノは要らない。

和歌山県知事の仁坂知事がIRの誘致を和歌山でもと表明してから、同じく和歌山市長が歩調を合わせるように、和歌山市にカジノの誘致を表明していますが…これっておかしくないですか?


私なりの私見を纏めさせていただきますが、和歌山市としての誘致先として、コスモパーク加太、和歌山マリーナシティが上がっていると言います、・・・コスモパーク加太も交通インフラが貧弱で、仮にカジノを含むIRを作ったとした場合そのアクセスはどうするのかと言う問題が残ります。


最初から反対と言うと感情論でしか言っていないと言われても嫌なので、敢えてこの2者択一で考えるならば、その可能性があるのが「マリーナシティ」でしょうか。
ただ、そこでも既存のマリーナシティやポルトヨーロッパとの整合性(カジノは外国人しか入場させないというのであれば、本来は島ごとカジノにしてしまうのが一番わかりやすいし、セキュリテイの面でもコストは最小限に済みます。)
例えば、両端の橋自体を止めてしまってマリーナシティへは専用の船で無いと行けないとすれば所謂封じ込めができます。
同じ敷地の中でそうした専用区画を作って外国人だけしか入場させないというのは、入り口で制限すると言ってもそこまで上手くいくのでしょうか。
それが本当に出来るのでしょうか?

現在未開発になっている海南火力発電所側の区画は開発が出来そうですが・・・。


少なくともそうしたことも含めて考えないといけないのではないでしょうか。
さらに、マリーナシティホテルとの整合性はどうするのか・・・少なくともカジノだけしてください。宿泊施設もありませんにはならないでしょうから、そうなるとマリーナシティホテルからカジノに行く外国人観光客と一緒に日本人が入場しないと言い切れるでしょうか?


大阪市が誘致を目指す舞洲等と比べるとその利便性はいずれも劣るわけで、尾花市長が言うように、下記の論理は破たんしていると私は考えます。


ギャンブル依存症や治安の悪化という懸念については「海外の事例を見る限り、カジノ施設を外国人専用にすることでクリアできるのではないか」とした。今後は候補地を選定し、県とも連携をして構想づくりに着手するとした。

問題になるのは、そのアクセスです。

  • コスモパーク加太にカジノを作った場合・・・

カジノに行くのにまさか加太線に乗ってそこからバスで移動…なんてことにはならないでしょうから、周辺道路の整備も同時に行う必要があります。


場合によっては、加太線を分岐させて線路を引くことも可能かもしれませんがその事業主体はどこになるのでしょうか。

加太線から分岐してカジノまで専用線を引くのでしょうか?


南海が建設を拒否となればその建設費は県が負担することになります。
それでなくとも、開拓当初から322億円の赤字を抱え、400億近い負債を持っているコスモパーク加太を何とかしたいという思惑かもしれませんが、これがこけたらさらにどうなるのでしょうか?
他にも既存の事業所との折衝はどうするのでしょうか?
まさか、出て行ってくれとなるのでしょうか。
少なくとも、コスモパーク加太は、交通インフラが貧弱すぎて、関空からの距離が近いという理由以外は積極的な理由が見つかりません。
ということで、却下

大阪府が想定するIR構想の完成図

  • マリーナシティにカジノを誘致したら

先ほども少し書きましたが、マリーナシティの場合は今度はその大きさです。


それなりの、規模のカジノを建設しないと外国人観光客にどれほどアピール出来るでしょうか。


カジノで遊んでさらにそこから、観光地を巡ってね・・・そうでしょうか。


カジノで遊びたい人はカジノで遊びたいから来るのであって、他の観光地を回るために来るとは到底思えません。


これは偏見と言われるかもしれませんが、ギャンブルする人に何故ギャンブルするのかと聞いて、理由はないけどギャンブルが好きだからするんだという答えを返すのではないでしょうか。


まぁ、そうした感情論での反発ではなく論理的に考えてみましょう。

マリーナシティの場合考えられる問題点は

  • カジノとしての規模が小さ過ぎる

マリーナシティの一部区画だけではカジノとしてはかなり小規模な賭場となるので自ずと施設が限られたものになる可能性があります。

  • マンション購入者の心境は?

マリーナシティの分譲マンション(リゾートマンション)の購入者はどう思うでしょうか。静かな環境を手に入れたくて購入したらすぐ隣がカジノとなれば・・・。
よしんばギャンブル好きなお金持ちであったとしても、外国人専用となれば意味のないものが自分が居住するマンションの横にあることを是とするでしょうか?

  • アクセスも悪い

コスモパーク加太程ではないですが、海南インターからの距離がありますから、その辺をどのようにアプローチするか。


少なくとも、マリーナシティまで関空から車で行くのであれば、むしろ舞洲に行くほうが便利でしょう。
それを避けようと思えば関空からクルージング船で直接マリーナシティに接岸する方式を検討するのが一番現実的かもしれません。

カジノ以外の選択肢はあるはず。

私が和歌山市長であれば、カジノではなく「国際会議場のような施設を充実させるでしょう。」
マリーナシティホテルはリゾートホテルですが、高級ホテルと国際会議場を併設したホテルを建設、マリーナの一角に船を横付けできるようにしてはどうであろうか、ホテルと会議場はデッキで繋いで連続性を持たせるとともに駐車場を充実させて、ここからJR各駅並びに高野山・白浜方面への高速バスなども充実させる。
もちろん、この場合は国際会議などがメインですので、環境の悪化などを招くということもありません。
むしろこうした会議場などを作るほうが同じ箱モノを作るのであればむしろ有益なのではないでしょうか?

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