新たな視点で公共交通のあり方を考えるblog

少子高齢化、コロナ禍などの影響もあり、公共交通のあり方が今大きく問われています。そこで、独自の視点で今後の公共交通はどう有るべきかを考えていきます。

政治家を目指すblackcatこと加藤好啓です。
これからの時代を考える時、地方政治も従来のような指示待ちの姿勢ではなく積極的に地方行政が積極的に住民と一緒により住みやすい町を目指すべきだと考えています。
そこで、まず私自身の考え方を知っていただきたく、こうしてblogで政治的信条や政策を提言させていただく所存でございます。
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和歌山市中心部の空洞化をどう食い止めるか?

和歌山市の空洞化が止まらない


先日、和歌山市役所に用事があり和歌山に久々に帰ったのですが、南海電車が男里川の鉄橋支障の影響で直通列車が運転されておらず、阪和線で行ってきました。
行きはバスで、帰りは、両親の墓参りもしたかったので、ぶらくり丁経由で歩いて和歌山駅まで戻ったのですが、あまりにも和歌山市の低落傾向が止まないことに改めて危惧を感じたものでした。
平日だからと言うことを割り切っても、和歌山城前の旧市役所の駐車場には観光バスが1台のみ
これでは、あまりにも寂しくはないだろうか。
今から30年ほど前少なくとも市役所前付近にはだれかれと人が歩いていたような気がするし、ぶらくり丁を中心とした商店街には人が溢れていたことを思い出します。
しかし、先日訪問したぶらくり丁はどうだったのか?

ぶらくり丁の惨状

30年以上前はぶらくり丁を中心とした本町界隈は車線を狭くして車の流入量を減らして、人が歩けるスペースを拡大しました。
結果的には、その施策が裏目に出て逆に寂れさせてしまう悪循環を生んでしまいました。
その昔、和歌山市では一番大きな本屋だと思っていた宮井平安堂が廃業し、ビルの敷地がマンションになると言っていましたが、未だに更地のまま、他の商店も殆ど閉店しており町の活性化どころか急速にゴースト化が進んでいます。
ぶらくり丁も同じ、老人介護施設などが目立つのですが、若い人たちがチャレンジできる・・・・そんな店が無いんですね。
まして、それ以前に人が居ない。
私が20代の頃には、活気があったあのぶらくり丁はどこに行ってしまったのでしょうか。

人が居ない商店街

ぶらくり丁が特に酷いと言うことではなく、ぶらくり丁以外の地域はもっと悲惨で、いたずらに駐車場ばかりが目立ちます。
北ぶらくり丁に至っては、看板に電気が点いているところを探す方が難しいくらい・・・そんな悲惨な状況です。
本町通り側は車線を狭めて車の流入を絞った反面、築地側は従来通りの片側2車線であり、以前は違法駐車が多くて、片側1車線が詰まっている状況だったのが今は2車線とも空いている状況です。
それに、よくよく考えたら26号バイパスが開通して、尾崎方面からは今までのようにみさき公園・淡輪付近の渋滞を経験せずにそのまま、泉南まで直通できるわけです、バイパス開通前には大阪から観光客が車で押し寄せると期待していたようですが?
実際に、約20分程度ですが、26号バイパスと接続されている築地側の道路を見ていましたがほとんど車も通らない。

26号バイパスの開通は町に賑わいをもたらしたのか?


結局、26号バイパスの開通は和歌山市にどれほどのメリットを与えたのであろうか。
少なくとも朝夕の通勤ラッシュなどには車で通勤する人にとってはメリットがあったのかもしれないが、その分阪和線、南海線の利用客の減少を招いたことは否めないであろう。
以前から、高速道路を含め過剰な道路整備は町の過疎を加速させても町の賑わいを生み出さないと申し上げてきました。
その理由は、受け皿である地域に魅力が無ければより魅力ある地域に人は流れるからです。

和歌山駅と和歌山市駅の格差

JR和歌山駅


そして、もう一つ感じたのは和歌山駅と和歌山市駅の格差の拡大
和歌山駅も褒められたものではないが、少なくとも和歌山線・阪和線・紀勢本線・和歌山電鉄のターミナルとしての体裁を整えており、長らく放置状態であった「わか地下広場」も改修されているようだが官主導ではなく民間主導で運営してもらいたいと思いました。
どうしても官が主導で行うと施策ありきになってしまう傾向があるからです。

和歌山市駅

改めて思った改革の難しさ

和歌山市の場合、正直申し上げてこれが正解というものは今回も見つけられませんでした。
余りにも問題が大きすぎて複雑になりすぎているから、複雑骨折した上に全身打撲・・・そんな状態になっているのかと思われてなりません。
ただ、交通の点だけで見ても、本来であれば和歌山市の中心部により近いはずの和歌山市駅がこの体たらくではどうしようもありません、先ずテコ入れするとすれば和歌山市駅周辺をどれだけ再開発できるかでしょうか。
市民会館が伏虎中学校跡地に建設されるのであれば今度は現在の市民会館跡地はどうなるのでしょうか?

木津市場


どうせなら、再びあの場所を和歌山中央卸売市場にして、大阪の木津市場の様に観光地化して和歌山市駅からの観光客を取り込むといったことをしても良いのではないだろうか。

和歌山中央卸売市場

少なくとも、現状では駅を中心としたコンパクトシティ化を更に進めて現状の鉄道網を最大限生かせる形にしないと難しいのではないだろうか。


その上で、本町の再開発(大学の誘致が良いのか、それとも高齢者向けのケアハウスなどを中心とした終の棲家としての集合住宅コミュニティを再構築するのが良いのか。
少なくとも選ばれる町を再構築する必要があるのではないだろうか。

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